こぺんはーげん将軍の旅日記

陸マイラーの旅日記を中心に備忘録なども

タリンで中世の街並を観光! ~ヘルシンキから日帰りで~

タリンの城
聖母マリア大聖堂

ヨーロッパに行くなら中世の街並を見たいと思う方は多いと思います。とはいえ、実際に行ってみると思ってたのと違う‥…ということもあります。そこで、正に中世の街並!というタリン旧市街を紹介します。

北欧旅行の際にヘルシンキから日帰りでエストニアのタリンに観光に行きました。ヘルシンキで2日の自由時間があるのなら、1日使ってタリンへ行くべきです。

タリンの魅力とタリンへのアクセスを紹介します。 中世のイメージに近い建物がたくさんあります。


 

 

 

 

エストニア(首都タリン)はどこにある?

 フィンランドのすぐ南にあります。バルト三国の一番北の国です。

 

 

タリン旧市街が中世ヨーロッパの街並みそのもので歩き回るだけで楽しい

日本人が想像する中世の街並みそのものです。実際の中世の街並みとは異なるかもしれませんが、RPGなどの影響を受けて構成されたイメージにはそっくりだと思います。

街中で適当に写真を撮るだけで様になります。  

タリン旧市街の塔?
タリン旧市街の道

タリンの坂

実は街にかなりの高低差があります。



タリン旧市街の坂道横の建物
タリン旧市街の坂道横の建物

上の坂道を登りながら右を見上げて見える建物です。目を閉じても様になる写真が撮れるので楽しくて撮影しまくっていました。

 

タリンのカフェ

カフェの建物もカッコいいです。

 

タリンの広場
オープンカフェ
ラコエヤ広場

 

カフェや広場も中世ヨーロッパの雰囲気です。

 

 

どうやってタリンへ行けばいいのか?

  • 空路
  • 海路

の選択肢がありますが、日本から行くなら実質下記の2択です。

  • ルフトハンザでフランクフルト経由
  • ヘルシンキからフェリー

私は後者を選択しました。

飛行機でも直行便はありません。

 

飛行機で行く場合

ヨーロッパ各都市からのフライトがあります。

注意点は、都市によってはLCCしか就航していないこと(ロンドンなど)と、多くの都市はラトビア(エストニア隣国)のエアバルティックによるフライトであること。

不安なら比較的なじみのあるルフトハンザでフランクフルト経由で行きましょう。

 

ヘルシンキからフェリーに乗る場合(体験談付き)

ヘルシンキまでのアクセス

 

下記の記事で書いているのでご参考にどうぞ。

www.trip-diary-g-copenhagen.work

 

チケットの買い方

私はダイレクトフェリーズで買いましたが、ベルトラでタリンクシリヤラインのチケットが買えるようなのでこちらからをおすすめします。日本語なので安心です。

  

ヘルシンキ-タリンの路線は下記の3つですね。

  • TALLINK SILJA LINE (快適)
  • VIKING LINE
  • ECKERO LINE (安い)

私は往復TALLINK SILJA LINE(タリンクシリヤライン)を使いました。

ECKERO LINEもあるのですが、安い代わりにイマイチだそうで……価格重視ならこちらもいいでしょう。

 

チケット予約の際は船をチェックしましょう!

船によってはサイズが小さい場合があります。小さいと、当然免税店や飲食店の規模は小さいか、ないかです。

TALLINK SILJA LINEの場合、StarとMegastarとありますが、私が乗ったのは往復Megastarですし、往復Megastarがおススメです。その場合、昼過ぎにタリンについて、夜に帰ってくるスケジュールになりました。

※スケジュールが変わってるかもしれません

 

フェリー乗り場

スオメンリンナ行きのようなマーケット近くの小さな港ではありません。

大型船が乗り付けられる郊外の港です。タリンの旧市街を結構歩くことになるので港まではトラムに乗るのがおすすめです。私は往路は歩きましたが意外と遠くて疲れました。復路はもちろんトラムに乗りました。

 

 

 

 フェリーへの搭乗と船中の過ごし方

シェンゲン協定国同士ですが、国境を超えるのでパスポートは必要です。

港でチェックインする作業から乗り込むまでは飛行機の国際線(シェンゲン協定国間)に搭乗するイメージが一番近いです。待合スペースに椅子が少ないので中途半端に早くいくとずっと立つ羽目になります。売店・カフェもありました。

タリンクシリヤラインのメガスター号
ボーディングブリッジ

ボーディングブリッジでMegastarに乗り込みます。所要時間は約2時間でした。

免税店あり、飲食店あり、バーありで楽しめます。船内wifiがありますし、大体の席にはコンセントがありました。2時間なら退屈することはないです。

豪華客船とは規模が異なりますが、日本の高速船とは規模が違います。こじんまりした客船くらいのサイズです。

 

甲板
夕日
航跡

甲板や航跡の写真からも大きな船だということがなんとなくわかるでしょうか。
 

 免税店でお土産を買おう

ヘルシンキのスーパーで見ないお菓子もありました。空港よりはうんと安いですが、スーパーには敵いません。リキュールも安いですが、タリンの船着場の酒屋やスーパーで買う方が安いです。しかし、船内免税店にはウイスキーがあります。日本よりも割高ですが、ビンテージもののジャパニーズウイスキーが沢山ありました。日本ではなかなか見つからないものがありましたから、わからないものです。

 

北欧周遊ツアーのヘルシンキ滞在中にタリンを訪れる場合、スーパーへ行く時間も取れないでしょう。そんな場合は船の免税店でお土産を買うことができれば非常に助かると思います。

 

飲食店を活用して観光時間を最大限に!

私はタリンで買ったサンドイッチを船内で食べたので利用してないのですが、バー、レストラン、ファストフードといろいろありました。観光時間を最大限に取ることを考えれば、船内で食事を取るのが一番だと思います。その場合、現地メシっぽさは薄くなってしまうので、私はタリンで食事を取りました。

 

 

 タリンの旧市街を観光する

私は下記のリストにある名所を回りました。

タリンで1日過ごすことにしたので昼前~夕方まで時間をフルに使えたからでもありますが、フェリーの時間なども考慮するとタリンに半日だとほとんど何もできません。フェリーの往復時間の方が長くなります。1日がっつりタリンで過ごすことを強くお勧めします。

注意点は効率よく回らないと回り切れないことです。

歩いて移動しなければならないので、遠回りしたり迷ったりするとかなりの時間をロスしてしまいます。結果的に最後に回る予定の所は回れなくなります。

(私がそうでした)

  

 

どう回ればよいのか?

まずはエリアごとに分け、同一エリアは一気に回ってしまいましょう。回り終わったら次のエリアへ行くようにすれば時間のロスは少ないです。私はそこまで考えていなかったので結構無駄に歩いて時間を浪費しました。

外れ
外壁周辺~広場
  • 聖カタリーナ通り(Katariina käik)
  • セーターの壁(Hellemann Tower and Town Wall Walkway)
  • ラエコヤ広場
高台

 

回る順番のオススメ

昼食も考慮すると下記のどちらかがおすすめです。

  • 外れ→昼食→外壁周辺~広場→高台
  • 外壁周辺~広場→昼食→高台→外れ

 

体力的に自信がなければ「外れエリア」を外して下記の順番をお勧めします。

聖オラフ教会の眺望は魅力ですが、高台エリアの聖母マリア大聖堂にも展望台がありますし、中世の街を楽しむことをメインに据えるなら海洋博物館はパスできます。

  • 外壁周辺~広場→昼食→高台

 

外れエリアの各名所

エストニア海洋博物館
海洋博物館
海洋博物館横の門
海洋博物館横の門(裏)

この建物が旧市街の実質的な入り口に当たります。海洋博物館らしいのですが、中に入る時間がありませんでした。通り抜けた時はあとで入ろうと思ってたのですが、効率よく回れずに入る時間を確保できませんでした。

これから中世の街に入る、というワクワク感がすごいです。

注意点は、旧市街の中を通ってこちらに抜けようとするとわかりにくいために迷いかねないことです(私は迷いました)。外からならわかりやすいですが、中からだとランドマークになっていません。

 

 

 聖オレフ教会

聖オレフ教会

海洋博物館にほど近い位置にある教会です。(有料ですが)展望台まで登れます。急で狭くて非常に怖いですが登り切った後の眺めは格別です。 中世の街を見下ろせます。

 

聖オレフ教会からの眺め

 

 

外壁周辺~広場エリアの各名所

聖カタリーナ通り 
聖カタリーナ通り入口
聖カタリーナ通り
聖カタリーナ通りハイライト

聖カタリーナ通りベストショット

聖カタリーナ通りも雰囲気が中世そのものです。上の写真ではおじさんが携帯で電話していますけどね(笑)
人が多いですが、歩くだけで中世にタイムスリップしたような気分になります。歩いてて一番わくわくする場所でした。ただ、外壁の近くなので地図を見ながらここを目指していかないとたどり着けないです。

 

セーターの壁

セーターの壁

セーターの壁と呼ばれる壁です。城壁の内側にセーター等の店を構えているのですが、この雰囲気がRPGで出てきそう、映画の舞台になりそうな感じです。一見の価値ありですが、ここも地図を見ながら出ないとたどり着けません。

ラエコヤ広場

ラコエヤ広場

このエリアでは唯一、そこまで意識しなくてもたどり着けそうな場所です。西欧の有名な広場よりもこじんまりしていて、雰囲気も少し違います。私はこちらの方に強い非日常感を感じました。

 

高台エリア

聖ニコラス協会

聖ニコラス協会

昼食を食べたレストランの正面なのですが、私は時間の関係でスルーせざるを得ませんでした。

 

聖母マリア大聖堂

聖母マリア大聖堂

1200年代に建築され、再建や増築でいろんな建築様式が入り乱れているそうですが、そっち方面は詳しい人は少ないでしょう。大多数が楽しめるのは展望台からの眺望です。高台にあるうえに、塔の上からの景色なのでタリン旧市街でも一番の眺望だと思います。

聖母マリア大聖堂展望台からの眺望
聖母マリア大聖堂展望台からの眺望
聖母マリア大聖堂展望台からの眺望

 

 アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

中は撮影禁止だったので外観の写真だけですが、存在感のある建物です。難点は写真を撮ろうとしても全体を納めるのが難しいことですね。帝政ロシア時代の建築物なので、いかにもだなあという外観です。

 

デンマーク王の庭園
デンマーク王の庭園
デンマーク王の庭園の中の門

タリン旧市街城

 中世にタイムスリップしたのか、物語やRPGゲームの世界に入り込んだのかと錯覚する光景が広がります。最後の写真は甲冑に身を包んだ騎士が出てきて追いかけられるんじゃないか、という雰囲気です。この空間でぼーっとしているだけでも楽しいです。私は雰囲気を出すだけの写真を撮って遊んでいました。

 ここで撮影した写真をコスプレ写真の背景にしたりしても面白いと思います。コスプレしたことないですがここを訪れた時にやってみたいなあと思ってしまいました。
(現地でやると迷惑になるのでやめましょう)

 

 

タリンでレストランに入ろう!

私はVäike Rataskaevu 16というレストランの昼食を取りました。検索すると一番に出てくるRataskaevu 16というお店が満席でこちらに来ました。メニューも同じなので支店なんだと思います。こちらは比較的すいていました。聖ニコラス教会の正面なので本店よりもわかりやすい立地です。

後に思い知るのですが、ヘルシンキの1/3くらいの値段でした。しかし、私の北欧旅行で一番おいしかった食事です。タリンは本当に物価が安いです。日本よりも安いです。

Rataskaevu16の入り口
Rataskaevu16の内装

店の内装がすばらしかったです。

中世風の街並みにあるレストランの内装としては100点です。

Rataskaevu16の前菜
Rataskaevu16のパン

私は鴨のタルタルを前菜にチョイスしました。付け合わせのパンも非常に美味でした。バターにスパイスを振ったり手が込んでいます。

Rataskaevu16のヘラジカステーキ

 こちらはヘラジカ(エルク)のステーキです。脂の少ないあっさりした肉でしたが、柔らかかったです。鹿肉に近いのですが、臭み少なめですね。ヘラジカは日本ではなかなかお目にかかれませんから、タリンではおすすめです。ソースや付け合わせにベリーがあるのは北欧らしいです。このベリーだけ摘まんでもおいしいんです。

 

Rataskaevu16のアイスクリーム
Rataskaevu16のケーキ

デザートは欲張ってしまったのですが、ベリーを活かしたソースが主役でした。西欧や日本で見るデザートにはない味わいです。

 

 タリンカードを活用するには?

 タリンの各観光地への入場が可能になる魔法のカードがあります。

www.visittallinn.ee

なぜ、最後で紹介するのか?

日帰りだと活用が難しいからです。タリンに宿泊してじっくりと2日かけて楽しむ場合はタリンカードを購入した方がお得です。

私はいろいろ計算して、買ってもそこまで得しないなと思ったので買っていません。

 

タリン観光ツアーはある?

日本語/英語ガイド付きのヘルシンキ発着のツアーがベルトラにあります。

 

日本語ガイド付きのツアーはこちら

 

英語ガイド付きのツアーはこちら

 

日本語ガイドの方が高いです。

フェリーの予約をして、レストランも予約して、といった手間を考えるとこういうツアーに申し込む方が楽かもしれません。私もあやうく昼食を食べ損ねるところでしたし。

 

まとめ

  • タリンへはヘルシンキからフェリーで行くのがオススメ
  • 日帰り旅行なら効率よく回らないと時間切れになる
    →予めルートを決めておこう
  • タリンカードを買うべきかよく考えよう
  • 宿泊してじっくりタリンを楽しむのもあり
  • ヘルシンキからの日帰りツアーに申し込むのもアリ