こぺんはーげん将軍の旅日記

陸マイラーの旅日記を中心に備忘録なども

アメリカ入国時の別室送りと入国審査時の落とし物

人生初のファーストクラスで意気揚々とアメリカに乗り込みましたが、えらい目に遭いました。同じ目に遭う人のため、まとめておきます。さらに、その後に起きたトラブルについても書いておきます。

 

 

嫌らしい入国審査官に当たってしまう

日本人は基本的にはESTA申請をすれば2回目以降の入国はスムーズです。ただし、初回入国は審査官による入国審査を受けなければなりません。

そして、そこでどんな審査官に当たるかは運次第です。

ちなみ同行していた友人は2回目以降の入国だったので審査官の審査はスルーでした。

 

列が進まない

私が並んだ列は、周囲の列と比べて明らかに進みが遅い。審査官が旅行者にたくさん質問をしているからです。この時点で嫌な予感がしていました。

何もせずに待つのも暇なのでスマホのSIMをアメリカ用のSIMに交換したりしていました。これが失敗でした。

 

審査官の対応が理不尽

嫌がらせかと思うお預け

ようやく私の番が回ってきました。

審査官は常に険しい表情で、小声でぼそぼそとしか喋ってくれません。聞き直すと露骨に嫌な顔をして、話し声がさらに小さくなります。どんどん機嫌が悪くなっていくのが感じられました。

私からすれば、そっちがもう少し大きな声ではっきり喋ってくれないのが悪いんだろうと思わずにはいられません。緊張感の溢れるやりとりが何回か交わされた後、審査官がパスポートにスタンプを押して私に差し出します。

安堵したのも束の間、すぐにそれを引っ込めてスタンプをボールペンでぐしゃぐしゃっとしてから私にパスポートを返し、そこで待てと言われます。

 

これは入国拒否か?別室送りで済むのか?

凄まじい不安に襲われますが平静を装います。悪いことはしていないので堂々としていないと勘違いされかねません。

 

待っている間に審査官を観察する

ずいぶん長いこと待たされることになり、暇だったので審査官を観察していました。男性1人または男性の集団に対しては愛想が悪く、私の時と同じような対応です。

家族連れや女性の集団に対しては笑顔が見られます。特に若い女性の集団に対してはずっと笑顔で質問もそこそこにすぐに通しています。

気持ちはわからなくもないですが、釈然としません。

そして1時間ほど待たされてから、無線?で会話をするとすぐに私を別室に連れていく職員がやってきます。

なぜ1時間も無駄に待たせた?本当に嫌がらせじゃないのか?

 

別室に送られた後

別室は取り調べの待機室のような環境です。携帯の使用が禁止のため、紙の本も持っておらず何もすることがありません。

床にはゴミが落ちているし、テレビにはよくわからないドラマが流れています。自販機で飲み物や食べ物は購入できるようにはなっていましたが、そんな気分でもありません。

別室送りの人はほとんどがアジア人です。アジアからの便が到着する時間だったからでしょう。

 

ひたすら待たされる

ここでも1時間ほど待たされました。

私を連れてきた職員が窓口の職員に渡した私のパスポートをケースに入れました。送られてきた順番に取り調べをするのでしょう。20人待ちくらいで愕然としました。

結果的には、順番はバラバラだったようで20人も待つことはありませんでした。

 

窓口が複数あるのに一人ずつしか取り調べが進みません。窓口の奥にいる職員は暇そうです。しかも取り調べが厳しく、長いです。

不安もですが、イライラが募ります。

この後、仮眠用にホテル押さえてるから早くしてくれないかなあと思うとイライラが止まりません。とはいえ、平静を装います。不審人物と思われては身も蓋もありません。

 

救いの女神

大韓航空の乗務員が別室に待機中の搭乗客にいろいろフォローしていました。ということは、そのうちANAの乗務員も来てくれるだろうと安心することができました。

そして、ANAの乗務員がやってきました。

座席に忘れていたモバイルバッテリーを届けてくれたのです。気づいていなかったので助かりました。同時に、別室を出たところにスーツケースを置いてあること、何かあれば遠慮なくANA乗務員を呼んでほしいと言ってもらいました。

ANAの乗務員が別室から出た後、20分くらい待たされます。

 

再審査はあっけなく完了

ようやく呼ばれたのは圧迫面接が行われている窓口ではありませんでした。入口のカウンターに呼ばれ、職員にこう聞かれました。

職員「アメリカ訪問の目的は?」

私「観光です。」

職員「OK.出ていいよ」

 

は?なんで拘束されたの?私の2時間半を返せよ!

 

あの審査官は今でも恨んでいます。

 

 

落とし物に気づく

ようやく友人と合流すると、友人も疲れ切っていました。2時間半も待たされたわけですから。しかし、ここで日本で使っているSIMカードを入れたケースなくしていることに気づきます。

探しても見つからない

私が入国審査を受けたカウンターから別室までの道のり、別室の中にも入れてもらってSIMカードを探しますが、見つかりません。

 

空港職員に軽くあしらわれる

その辺を歩いている空港職員にSIMカード入りケースを落としたんだが見ていないかと尋ねると、どの航空会社で来たんだ?と尋ねられます。

要はANAに頼りなさいというわけです。

 

最後はANAに頼る

ANAの乗務員に事情を説明すると、探しに行ってくれました。航空会社の職員はある程度空港の中を自由に動けるようで、あちこち探してくれましたが見つかりませんでした。骨を折ってくれたANA乗務員の皆様には頭が上がりません。

 

入国審査時の落とし物はまず見つからない

ANAの乗務員が空港職員に聞いたところによると、入国審査場の落とし物はすぐに捨ててしまうそうです。

 

失った時間、プライスレス

失った3時間分、ホテルでの仮眠時間が縮みました。SIMカード紛失の30分は自業自得ですが、別室送りの2時間半が本当に厳しかったです。

 

 

まとめ

  • なるべく優しそうな入国審査官を選ぼう(選べるなら)
  • 男だけで入国するのは避けた方がいいかもしれない(特に1人は)
  • 入国審査での落とし物はすぐ捨てられるらしいの要注意